【詩】食事
はねくじら くじらの魔法
テーマは『感情』です
さわさわと葉が擦れる音が聞こえる
少し湿った風が吹き抜け
緑の香りを運んでくる
見上げれば広がる緑と
その向こうに見える青
太陽の光と熱が
夏の訪れを告げているよう
大きな木の幹に身体を預け
目の前の景色に視線を戻す
一面に広がる草原は
大地の生命を感じさせ
そこで揺れる草花が
訪れた平和の歓びを歌う
何もない穏やかな日常
取り戻した平穏な日々
望んで手に入れた結果
そのはずなのに
何かが足りない
思考は靄に覆われて
先へ進むことを拒んでいる
私はいったい
何を忘れているのだろう
起きて寝る
なにも起きない
毎日が過ぎていく
それは
とても貴重で大切なこと
気づいたたら
大切に大切に
今日と同じ日は
二度と来ることがないのだから